平成３１年地価調査が発表されました。三重県の概要については以下の通りです。

１．三重県の地価動向の概要

（1）住宅地の状況

住宅地の県平均変動率は、－１.0％で、平成5年から2７年連続の下落となりましたが、下落率は昨年より縮小しました。

住宅地の県平均価格は、３８,３00円／㎡で、地価上昇した地点は津市に８地点、四日市市に２5地点、桑名市に１７地点、鈴鹿市に３地点、菰野町に１地点、朝日町に１地点、川越町に１地点、計５６地点ありました。

変動率ゼロの地点は、 津市に９地点、四日市市に１０地点、桑名市に４地点、鈴鹿市に１２地点、亀山市に１地点、菰野町に３地点、朝日町に2地点、川越町に１地点、計４３地点ありました。

（2）商業地の状況

商業地の県平均変動率は、－０.８％で、平成５年から27年連続の下落となりましたが、下落率は昨年より縮小しました。

商業地の県平均価格は、６９,４00円／㎡で、地価上昇した地点は津市に２地点、四日市市に2１地点、伊勢市に２地点、桑名市に４地点、計２９地点ありました。

変動率ゼロの地点は、津市に７地点、四日市市に４地点、桑名市に２地点、鈴鹿市に４地点、菰野町に１地点、計１８地点ありました。

（３）三重県の地価動向の特徴

平成３１年地価公示では、昨年に比べて住宅地・商業地とも、全ての市町で平均変動率が昨年と同率もしくは改善傾向となっています。住宅地では桑名市、四日市市、川越町、朝日町など北勢地域から中勢地域にかけて地価の下げ止まり又は反転傾向がみられます。商業地では近鉄四日市駅や桑名駅前、津駅を中心とする駅前商業地域では高い繁華性を維持しており地価の上昇がみられました。また、駅周辺部にも地価の下げ止まり傾向が広がっています。

三重県全体の地価動向としては、北部は名古屋圏の回復基調等を背景に下落率が小さくなっている地域が多い一方、下落率が縮小しているとはいえ沿岸部や南部などの市町は依然として下落率が大きく、二極化が進んでいると言えます。

また、平均価格は、人口密度が高く、都市部を形成する北勢地域が高く、人口減少・高齢化が進行している郊外や農山漁村が多い南部ほど低くなる傾向にあります。

２．地域別の平均価格と変動率

（１）住宅地

　地域別にみた住宅地の平均価格及び変動率は以下のとおりです。

　北勢地域　　　　４３,７００円／㎡（▲０.４％）

　中南勢地域　　　３６,６００円／㎡（▲１.４％）

　伊勢志摩地域　　２４,５００円／㎡（▲２.４％）

　伊賀地域　　　　２６,３００円／㎡（▲２.５％）

　東紀州地域　　　２４,６００円／㎡（▲３.１％）

（２）商業地

　地域別にみた商業地の平均価格及び変動率は以下のとおりです。

　北勢地域　　　　７４,２００円／㎡（　０.２％）

　中南勢地域　　　７４,５００円／㎡（▲０.９％）

　伊勢志摩地域　　６３,３００円／㎡（▲２.２％）

　伊賀地域　　　　４７,５００円／㎡（▲２.６％）

　東紀州地域　　　５０,５００円／㎡（▲３.１％）

 

※ 三重県の地価動向については、弊社までお気軽にお問い合せ下さい。（山中）